生やら死やら愛は、いつの時代でもどの人でも一度は、とりあげるテーマ。
では、童話を読んでみてください。
著者: 立原えりか 「ゆりくまさん」
あらすじ
デパートにいる、ぬいぐるみのゆりくまさんは、本で勉強して、言葉を話せるようになったのに、だれも話し相手がいません。
おもちゃ売り場を抜け出して、トランプ占いの結果に出た、自分を必要としてくれる女の子をさがしにいきます。
「はちみつをひとびんもらいます」そう言い残して。
外に出てから、手がかりがないことに気づき、ぽろぽろと涙をこぼしたゆりくまさん。
その涙から生まれたすみれの花が、女の子の家まで点々と続いていました。
その女の子はとってもかわいい赤ちゃんでした。
そっとくちびるにはちみつを塗ってあげたら、ぺろりとなめて
ゆりくまさんを見つめてにっこり笑いました。
大人がまだわからない、その子の言葉をゆりくまさんだけはわかるのです。
でもある日、悪いねずみが、大人のいない隙に
「なんてかわいい女の子、
あの子の足の指をちょっとでいいからかじってみたい」と狙います。
命がけで戦ったゆりくまさんはボロボロになり、手はちぎれ、お腹のわたもはみだしています。遠くで女の子のお母さんの声が聞こえます。
もう大丈夫・・、そしてゆりくまさんには何も見えなくなりました。
☆
めくる一ページ目から"その"世界に訪れてみてください。
スペンサー・ジョンソン(Spencer Johnson,MD)「人生の贈り物ーあなたの探し物はなんですか?」(The Precious Present) これもお勧めです。
薄くも短い物語に"自分"の全てについて考えさせられる童話たちです。