お母さんがくれたぶたの携帯ストラップ。
1mm程の大きさの水晶めいたもので構成されていた。
お気に入りだったから早速、携帯につけた。
水晶めいたものは、ぶたの姿を模っていて、真ん中に空間があった。私は、ぶたを押したりして遊ぶのが大好きだった。
ぶたちゃんの耳と足は、私があまりにもいじったからなのか
気がつくとなくなっていた。
大好きだったからどんなに遊んでもいじってもいいんだと思ってた。
気がつくと、ぶたちゃんだけストラップから取れていてどこかになくしてしまっていた。
いつもそうだ。
気がつくと手元から離れてる。
それは、いつだって大切だったり大好きだったりで大事にしてた。
しっかりつけていたはずのストラップがなくなるだなんて思っていなかったから。
ごめんね。ぶたちゃん。
今度からは、もっと、大事にするよ。もっと、しっかりするよ。
見失いかけてた私にもどるように。
もっと、素敵な持ち主になれるように。